漁港の肉子ちゃん

さびれた漁港の焼き肉屋に住み込みで働く母娘。底抜けに明るい太めの母親と思春期の入口に差し掛かった小5の娘。何度も男に騙されながら流れ着いた母親は、天真爛漫というか天然で廻りの人気者になる。娘はクラスの派閥争いや淡い初恋に悩まされながらやがて初潮を迎える。最後に出生の秘密が明かされながらも、親子の絆が確かめられる。全体としてユーモアと文学的な記述が錯綜し、不思議な世界が醸し出される。評価は分かれるかも。