日本の決断

著者による直近の社会論評。これが三部作の完となるとのこと。いつもながら中立でリベラルな視点は一般国民に極めて近い。アベノミクスの成果には一定の評価を与える一方で、強引な改憲姿勢には警鐘を鳴らす。原発の問題も深刻。いずれ排水問題は先送り出来なくなり海洋放出をせざるを得ない。東電は一旦破綻させるべき。新エネルギーとしては地熱が有望だが、実用化までは10年程度かかる。支持率の高い安倍政権だからこそ思い切った施策が可能。期待感はあるものの改憲優先では情けない。