記者たちは海に向かった

大震災直後の地方紙を追うノンフィクション。若い支局長たちは津波の取材で海岸へ向い、ある者は命を落とし、目の前で被害者を目撃した者は助けられなかったことでトラウマを追う。紙齢を繋ぐことに全力を傾け、全社を挙げて翌日独自紙面の発行にこぎつける。末端の販売店までその想いは同じ。日本社会の誇りでもある。やや中だるみはあるものの感動作。