奇跡の歌

ペギー葉山が歌い大ヒットとなった「南国土佐を後にして」。数奇な運命に彩られた一曲である。戦時中に高知の連隊が中国大陸で歌った望郷の歌。作者は不明のまま。戦後に手を入れられ、NHKのプロヂューザーが嫌がるジャズ歌手であるペギー葉山をなかば騙して歌わせた。望郷の想いが募った名曲は高知で披露され大反響を呼ぶ。確かに今聞いても名曲だ。ペギーはその後ブロードウエイで巡り合ったドレミの唄を訳し、国民誰もが知る名曲を生み出す。一つの歌と一人の歌手が紡ぐ世界を見事に描いた感動のノンフィクション。文句なしのA評価。

奇跡の歌:戦争と望郷とペギー葉山

奇跡の歌:戦争と望郷とペギー葉山