武人の本懐

著者は震災発生時。横須賀地方総監(司令官)。そのまま救援部隊の司令官となる。当時のメモをベースに本書をまとめる。あまり知られていないが海上自衛隊も全力を挙げて、救援、物資の輸送に携わった。福島原発では巨大パージを送り込むオペレーションアクアを敢行している。指揮官の立場として隊員の安全、士気の維持。さらに記録を残すことに気を配る。自衛隊としての制限がありながら、軍隊ならではの初動の速さ。組織力はもっと賞賛されてよい。旧海軍以来の伝統も大切にされている。