団塊の世代の産みの親である著者が、同世代の近未来を描く。卒業前に北米旅行をした7人の男女エリートが、これまで来し方と今後の問題を語る。共通するのは高度成長に乗った若い時代と、失われた20年に翻弄された熟年期。正しいと信じて邁進してきたことが、結果として幸福を産んだと言えない矛盾。さらに子供達とは距離を置き老後の不安もある。日本の未来は明るくは無いが、それなりの希望や新しい展開も示唆される。今転換点にあるのは間違いない。続く世代としては考えさせられる一冊。
- 作者: 堺屋太一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2013/11/02
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る