狼の牙を折れ

昭和49年の三菱重工爆破事件。その犯人を追いつめ逮捕にこぎ着けた公安警察の執念を描く。日頃決して明らかにされない地道な捜査手法が時代を超えて明らかにされる。尾行や張り込みの緊迫した現実。犯人たちは無政府主義者でありどちらかと言えば恵まれた家庭、追いつめる現場の刑事サイドは貧しい家庭の出身が多いという皮肉。赤軍のハイジャックにより超法規主義で釈放された理不尽。ノンフィクションの力作。