人類にとって塔とは何かを問う。バビルの塔から古代出雲神殿。さらに東京スカイツリーまでひもとく。塔とは歴史的に見ても、地と天(神)をつなぐ象徴としての構造物であり、実用的な建築を超えて崇高な言葉で語られた存在である。現代日本技術の粋を結集した東京タワーとスカイツリーに頁を割く。特に構造設計の権威である内藤博士とその研究室の貢献を多とする。著者は建築会社の広報室出身。専門的に過ぎず読みやすい文章には好感。
- 作者: 林章
- 出版社/メーカー: ウェッジ
- 発売日: 2012/03/01
- メディア: 単行本
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