青年と飼い猫が友人を訪ねて廻る旅。それは不治の病におかされた主人公が新たな飼い主を捜すと同時に自らの来し方を確認する旅でもある。結局互いに別れる事が出来ず、猫は最愛の主人の最期を見とることになる。猫の視点から書かれる部分が多く、猫好きはおもわずにんやりさせられるどろう。哀しい結末ではあるがユーモアとペーソスに富むあたりは上手いと言わせる秀作。甘めのA評価。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 単行本
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