外尾悦郎ガウディに挑む

サクラダファミリアで石像彫刻に挑む外尾氏の半生を追うノンフィクション。大学を卒業してすぐ欧州に渡り、偶然たどりついたバルセロナでガウディの造形に圧倒される。言葉も通じぬ地でまさに無勝手流での挑戦。外国人が職人の世界へ溶け込み認められるまでは並大抵の苦労ではない。常にポジティブで「いつでもスタンバイＯＫ」がポリシー。そのＤＮＡは弟子の女性に受け継がれている。ＮＨＫ−ＢＳでのドキュメンタリーの取材記。この夏に訪れたばかりなので思いも新た。

• 諸君明日はもっといいものを作ろう。（ガウディ）
• 必ずあとを引き継ぐ者たちが現れ、より壮麗に命を吹き込んでくれる。

外尾悦郎、ガウディに挑む 解き明かされる「生誕の門」の謎 (NHK出版新書)