若様組まいる

明治初頭の警察学校。題名通り旗本の若様たちが入学。薩摩組や静岡組、町人あがりと争いを繰り返しながら、校内で持ち上がる事件を見事に解決していく。立場は違えどそれぞれの持つ家庭の事情が明らかにされ、決して待遇の良くない巡査に応募した若者の複雑な気持ちが明らかにされる。全体の印象としてやや冗漫。同じような展開が続く。作者らしいと言えばそれまで。少し辛めのC評価。

若様組まいる (講談社文庫)

若様組まいる (講談社文庫)