親友でありながら、夏休み中にぎくしゃくしている二人の女子高生の物語。キーワードは共通の友人が語った自殺死体を観た経験。夏休み中の経験をそれぞれが語る構成を取る。病気の子供とその父親のとろい中年男が脇役。この年代特有の危うさで暴走するかと思わせておいて、意外と友情復活のハッピーエンドに一度到達。しかし最後のどんでん返しは新たな不幸のトリガーになるという作者ならではのプロット。楽しめたがここまで必要かというのが正直な読後感。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/02/16
- メディア: 文庫
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