今ふたたびの京都

副題に有るとおり、川端康成との親交により昭和30年代に京都を描いた傑作の数々。本書は魁夷の名画と康成の小説の抜粋で構成される。洛中だけでなくにはじまり北山、嵯峨野と周囲の山々も京を形成する重要な要素。繊細な風情が両所により描かれる様は素晴らしい。特に画伯の日本画は2度とは見られない瞬間を絵に落とし込んだ緊張感に満ちている。オリジナルを観てみたい。画集「京洛四季」をさがすか。

今、ふたたびの京都―東山魁夷を訪ね、川端康成に触れる旅

今、ふたたびの京都―東山魁夷を訪ね、川端康成に触れる旅

京洛四季

京洛四季