四度目の氷河期

母子家庭に育った少年が、自分は遺伝子操作で作られたクロマニョン人の子供だと思いこむところからこの物語は始まる。ありえない設定と思いながら読者は引き込まれることになる。田舎町で見た目の違う子供(ハーフ)はいじめられ孤独に成長するが、ずば抜けた身体能力で陸上競技の才能を発揮する。そして快活な転校生女子との出会い。成長に従い最愛の母親をなくし、実の父とは不幸な出会いになるが、ロシアの雪の中で彼女との恋は成就しハッピーエンドを迎える。相変わらず笑わせながらのストーリーテラーは巧い。期待通りに楽しめました。

四度目の氷河期

四度目の氷河期