邪馬台

明治期に権力から抹消された山陰の阿仁村。偶然発見されて村の異聞の暗号を民俗学者が解読する。結論を言えば出雲説でたたら製鉄をベースに発展した邪馬台国大和朝廷に征服され、大国主神話に置き換えられて、出雲大社に封印されたとする。後半は南朝の再興やチベットへの皇軍進出までからめているが、これは欲張りすぎ。著者の急逝により書き継ぎ完成させたことで、全体の統一は取れなくなったように思う。残念な一冊。

邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉

邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉