舞台は岡山、児島湾の干拓地。浜と沖が対立する地域に育った少年。地上げの嵐が吹く中、教会に集う不幸な子ら。少年の兄は放火魔となり、父は蒸発、母はギャンブルに狂う。唯一の救いであった二人の女性を頼り家出をするが、本人も殺人を犯すことに。最後まで救いの無い著者としては珍しい内容。キリスト教の教えが色濃くのぞく。重い作品であった。
- 作者: 重松清
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