「書評]富士覚醒

富士の大噴火を題材にしたシュミレーション小説。導入は架空の古墳発掘。徐福のものだとする。前半は古代史の蘊蓄が続きやや退屈。火山神は人類共通の原始宗教で旧約聖書にもその影響が見られるとする。後半は噴火とその対応。縦割りでなにも出来ない行政と御用学者に遠慮のない鋭い批判が浴びせられる。もう少しコンパクトにできないか。

富士覚醒 (講談社文庫)

富士覚醒 (講談社文庫)