著者は現コマツ会長。社長時代にダントツ経営でV字回復を成し遂げた。若い頃からのクレーム処理で鍛えられたコミュニケーション力をベースとする。経営の基本は「見る」「語る」「実行する」。うわべの言葉でなく語る内容が重要。コマツの例では冷徹な現状分析により固定費削減に狙いを定め、厳しいリストラを断行。その際社員には2年間、但し1回切りの大手術を宣言した。現在でもバットニュースを先に報告すること。課長クラスをキーとしたミドルアップ、ミドルダウンなどこれからの日本企業経営の模範となる示唆に富む。これが3冊目とのこと。手元に置きたい経営指南書。
- 着眼大局、着手小局
- 言うを成すで誠
- 「何を犠牲にするか」を言えるのは社長だけ
- 社長がまたおなじことを言っているで良い。
- 「端的な一点の事実」があれば話は相手に突き刺さる。
言葉力が人を動かす―結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方
- 作者: 坂根正弘
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/02/24
- メディア: 単行本
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