衝撃的なタイトルではあるが、歴史学上ではもはや常識であるとのこと。本書はその事実を一般読者に伝える。日本書紀を編纂させた天武天皇と藤原不比等が自らの系統の正当性を作り上げるために創造した理想の天子が聖徳太子であるとする。記紀も釈迦像の銘板も後世のものであるとする。確かに考えてみればその伝えられる能力や伝承は神格化されているとはいえ実在の人間からはほど遠い。多くの日本人が知らされていない事実。歴史教育とは難しい。
- 作者: 谷沢永一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 新書
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