とつぜん会社が英語になったら

著者は社会人類学博士。ハーバードで研究。キャッチコピー的なタイトルと異なり硬派な内容。言語から日米の比較文化論を展開する。英語はロジカルな構造であいまいな結論をゆるさず、具体論から抽象化することで一般論にしていくプロセスを重視する。これが欧米における教養であり、そのための手段がまっとうな英語である。中盤やや中だるみはあるが知的興奮をもたらす一冊。

  • this(自分)/that(相手)のdebateで合意したものがit
  • 形容詞(感情)と分詞(分析)との差
  • 仮定法(would,should)と現実(現在形)との使い分け