空の彼方

中世ファンタジー。生まれつき病弱で外に出れない防具職人の娘が経営する店が舞台。防具を購入した客たちが生還し、彼女に聞かせる物語が、唯一の外の世界である。傭兵から軍人まで多くの客が彼女の人柄に魅せられ常連となる。初めて防具を送った幼馴染の初恋の人の帰りを長く待っていることは、周囲の誰もが知っているが、結局帰らぬ人になる。デビュー作と思えぬ構想力と筆力。少女趣味が少し気にはなる。

空の彼方 (メディアワークス文庫)

空の彼方 (メディアワークス文庫)