「坂の上の雲」と日本人

最近のブームで文庫が書店に並んだが、図書館で単行本を発見。適宜原作を適宜引用しつつ、巨匠の大作を解する。「文学界」への連載。執筆時はまだ左翼の力が強かった時代、反動小説としてとらえれたことは誰もが忘れている。司馬遼太郎日露戦争までを「奇胎の40年」と位置づけ、若く健康な日本がわずかその後20年で戦争の泥沼に陥っていく。それは戦後40年の高度成長期とその後の失われた10年で繰り返されることになる。私が原作を読んだのは中学生のころで40年近く前。意外とあらすじは覚えているものだ。


「坂の上の雲」と日本人

「坂の上の雲」と日本人