哄う合戦屋

設定は戦国時代、中信濃の小豪族遠藤家に部名高い浪人石堂一徹が投宿する。彼は武勇に優れるだけでなく、稀代の戦略家であった。内政に優れ人望高い当主を助け、自らの夢である天下取りを実現しようとする。一段高い視点と孤高の生き方は家臣団に理解されず、抜群の実績に関わらず家中で宙に浮いた形となる。唯一の理解者は姫である若菜。天真爛漫な人格者で人心掌握術にすぐれた彼女は、一徹を理解し互いに魅かれあうようになる。武田の侵略の手が迫る中で、二人の夢も恋もはかなく消えていく。わずか1年半の栄華盛衰を一気に描き読ませるなかなかの筆力。これがデビュー作とのこと次作が楽しみ。1400C。

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