著者が提唱する渋滞学。本書はその入門編。高速道路の渋滞発生メカニズムを数理物理学の手法で解明する。前半は極めて理詰めで工学的に理解しやすい。後半この渋滞理論を一般の社会現象に適用しようとする部分は、理論が曖昧になり食い足りない印象。
- 渋滞とは密度の増加とともに流量が減少する状態
- 自然渋滞はメタ安定状態の崩壊により起こる。
- サグ部分=気づかぬほどの上り坂で速度が低下し、自然渋滞が起こる。これが原因の1/2以上。
- 作者: 西成活裕
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 新書
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