オヤジの細道

厄年を迎えた著者が「夕刊フジ」に連載したエッセイ。当然ながら読者をふまえユーモアあふれた軽妙なものになっている。世代的には全く同一であるので共感出来る部分はきわめて多い。肥満、老眼、若者や子供との世代断絶などステレオタイプのネタなのだが、おもわず苦笑させられる。決して構えず長編小説の片手間に書いたようで十分計算された構成。いまさらながら文才に脱帽。

オヤジの細道 (講談社文庫)

オヤジの細道 (講談社文庫)