史上初の女性防衛大臣であった著者の55日間の日記。前任者久間氏の失言から急遽起用され、内閣改造までの短い在任であったが、これまでのネットワークを活かし世界を飛び回り、オンリーワンの政策を目指す。最大の政府機関でありながら意外と知られていない防衛省、自衛隊の内幕が新任大臣の視点で描かれる。守屋事務次官との人事問題についても触れられているが、やや奇麗ごとに過ぎるように感じる。抑えめではあるが、折にふれ自己PRがあるのは政治家の本質。経歴はカイロへ留学、アラビア語を武器に通訳から、ニュースキャスター、政治家へと華麗な転身。離婚歴あり。環境問題の専門家としてソフトなイメージがあるが、論点は意外と右。あたりまえか。
- 作者: 小池百合子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/17
- メディア: 新書
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