外交五十年

口述筆記の自伝。外交官としての一生は思ったより豪放磊落で、意外なエピソードも語られているが、常に信念を持ち国益を優先していた。時代もあろうが若くして重責を担っている。それだけ優秀であったのだろう。基本姿勢は奇をてらわず正直、誠意を持っての対応。それが自然と内外の人脈となり信頼を勝ち得て行く。期待していた新憲法起草の部分はひじょうにあっさり。

幣原喜重郎―外交五十年 (人間の記録 (64))

幣原喜重郎―外交五十年 (人間の記録 (64))