文化放送でのラジオ番組を再編。シンガソングライターとして大切に思う日本語の奥深さを語る構成。若い世代の日本語の乱れを指摘しつつ、時代と共に変わる言葉に対する理解も示す。初歩的なネタも多いが、知らずに使っている日頃の誤用も数多く認識を新たにさせられた。語り口だけに読み込むにはすこし違和感がある。ちなみに私は完全に小椋世代。「シクラメンのかおり」などの第一次ピーク時は高校入学のころだった。
気にいったフレーズをいくつか。
- 散る桜 残る桜も 散る桜 (良寛)
- 一人の父親は百人の校長にまさる (ジョージ−ハーバード)
- 父教えざれば、子愚かなり
- 人類は戦争に終止符を打たなければならない。さもなくば戦争が人類に終止符を打つことになるだろう。(J.F.ケネディ)
よくある誤用例
- 小股 − 足首の後ろ側
- 喧々諤々(X) 喧々囂々 or 侃々諤々 (ATOKはちゃんとでた)
- 雪やこんこ(○) こんこん(×) (オリジナル)
まだまだ読書量が足りません。
- 作者: 小椋佳
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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