小泉政権の意図的なデフレ政策により、日本は近い将来アメリカ型の格差社会に近づくと警鐘を鳴らす。その陰には新たな支配層たらんとする外資と一部エリートの思惑がある。もう4年前の著書になるが論旨は明快で当時評判を呼んだのは理解できる。日本のサラリーマンは世界的に見れば、高給でありやがて収入が半減されるシナリオは既定事実ととらえる。対処法まで示しているが、この部分はやや常識的で拍子抜け。現在景気は最悪期を脱しているが、格差の拡大等、根本的な構造は変わっていない。
年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する!
- 作者: 森永卓郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/02/25
- メディア: 単行本
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