夜の蝉

あまり期待せずに手に取った文庫本。正直繋ぎのつもりであったが意外なヒット。女子大生と落語家のコンビが日常のちょっとした謎にもならないような謎を解決していく。殺人も密室もないが、充分に人間模様を描く。女性同士のウイットに富んだやり取りが秀逸。お気に入りは姉妹の幼い頃からの思いを描いた表題作。やや甘いが評価「A」を進呈。