デルタの羊

アニメ制作を題材にしたフィクション。高校時代の同級生が、伝説のSF小説をアニメ化する。業界の内幕やスキャンダルにより紆余曲折を経るが、最後は自ら製作会社を立ち上げ、仲間たちの協力もあってプレゼンに挑む。劇中劇の複雑な構成を経るが、破綻せず最後は一気に読ませるところは作者の力量。中国資本の進出やデジタル化への対応など、知らないネタも散りばめられる。題材の勝利。やや甘めのA評価。

 

デルタの羊

デルタの羊