線は僕を描く

水墨画の世界を描くフィクション。主人公は両親を事故で亡くし、失意のうちにあったが、バイト先で巨匠に見出され、内弟子になる。技巧では無く、芸術の本質に迫ることが主題。自然体で対象の持つ美を極める。水墨画は唯一直しの効かない絵画。小説としては挑戦的な題材。完成度は若干低いが、狙いは理解できる意欲作。

 

 

線は、僕を描く

線は、僕を描く

  • 作者:砥上 裕將
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/06/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)