新章神様のカルテ

久々の続編。父親となった主人公は大学院生の立場だが、副班長として医局で奮闘する。管理側と若手医師の板挟み。周囲には変わり者と思われているが、温かい人柄と正義感で隠れファンも多い。若くして膵臓がんを患った母親に最期まで寄り添う。医局の抱える問題と人間模様がよく描かれている。漱石を模した重厚な文体は健在。心洗われる一冊。

 

-勇気とは重圧の中での気高さである

-禍は福のよるところ、福は禍の伏す所

 

 

新章 神様のカルテ

新章 神様のカルテ