生きがいについて

精神科医である著者の代表作。名著をコレクションとして再版。ハンセン氏病の患者との触れ合いを通して、人間の生きがいを学究的に突き詰める。人としての喜びは子を産んだ直後の母親に代表される。どんな人生でもそこに意味を見出し、何かを残すことができれば幸せ。どうしても哲学的、宗教的な観点がかかせない。患者でも悟りの境地に達することができた人は幸福な余生を送ることができる。7年をかけた大作。よく整理されているといえるが、難解な部分も多く生半可では歯が立たない。

 

 

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)

生きがいについて (神谷美恵子コレクション)