宇宙開発の分野では推進機すなわちエンジン屋の著者が基本原理から最新の技術動向まで平易に解説する。ロケットの重量の過半を占めるのは推進剤。はやぶさのイオンエンジンではキセノンを使用。太陽系では内惑星(固体)と外惑星(気体)では様相と難度がまったく異なる。太陽系外ははるか遠い。惑星の重力を利用するスイングバックが加速の大きな手段。後半は夢を語る部分が多いが、技術のジャンプアップ待ち。知的好奇心を誘う一冊。
宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来 (中公新書)
- 作者: 小泉宏之
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: 新書
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