甲子園の決勝で東京の常連私学と新潟の公立進学校が激突。監督同士、主砲とエースはそれぞれ同級生で因縁をもつ。0−0で引き分けた翌日の再試合は点の取り合いに。あまりの好ゲームに監督、選手ともそれぞれの事情を乗り越え、野球のすばらしさに目覚める。純粋さだけでなく現代の高校野球が抱える問題もしっかり批判する。もちろんフィクションなのだが展開にのめりこませる。結末はやや出来過ぎか。
大延長 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)
- 作者: 堂場瞬一
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2011/06/04
- メディア: 文庫
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