グッバイレニングラード

ショスタコーヴィチ交響曲7番は、包囲戦の最中に作曲され初演を迎える。ソ連側のプロパガンダに利用されたと言われるが、国民を勇気づけたのは確か。100万人を越した戦死者、その大半が餓死または凍死という悲惨な史実。著者は25年前に子供特派員として当時のソ連を訪問。その後の激動の時代を振り返る。さらに自分の家族の歴史も重ねる。終盤やや焦点がぶれた感じがするが、なかなかの秀作。

グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪

グッバイ、レニングラード ソ連邦崩壊から25年後の再訪