運慶のまなざし

仏師運慶の作品を中心に据えその生涯と思想を解説する。芸術家としてよりも僧侶としての生き様。考えてみれば当時の仏師としては当たり前。定朝様に飽き足らず常に斬新で、新たな挑戦を続ける。代表作として北円堂の所蔵と高野山、さらに願成就院を挙げる。どちらかと言えば学術書に近く、読破に時間を要したが、写真等も多く飽きさせなかった。著者は元国立博物館学芸員で副館長。

運慶のまなざし――宗教彫刻のかたちと霊性

運慶のまなざし――宗教彫刻のかたちと霊性