日本種の大型犬の歴史と現状をルポ。古来種と思われがちだが、その変遷は意外なほど。もともとは狩猟犬だが闘犬のため土佐犬や樺太犬との混血が繰り返された歴史。このため毛長や斑など亜種がいまだに誕生する。協会内でも主義主張の対立は常にある。海外では人気だが、日本では数が減り存続が危ぶまれるのが現状。象徴的なハチ公はマスコミに作られたのが真実。著者は渋谷駅前のテリトリーを守っていたのではないかとの説を提示。説得力はある。犬好きとしては興味深く読めた新書であった。
- 作者: 宮沢輝夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: 新書
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