大山健太郎

アイリスオーヤマ創業者の自叙伝。父親の急死で大阪のプラスチック成形業を20歳で引き継ぎ、一代で巨大企業を立ち上げる。初のメーカーベンダーへの転身。ホームセンターに直販し、一般顧客のフィードバックを的確に捉える。同業の追い上げには新製品の投入で対抗。常にイノベーションを目指す。経営のスピード維持のため株式公開は頭にない。前半は日経の私の履歴書。この部分はプロの手が入るのか読みやすい。後半は経営指針と朝礼でのスピーチ。よく練られているが表現は硬くなる。経営指標をオープンにし、社員を叱咤激励する。参考にしたい経営方針。好著である。

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