ユニオンジャックの矢

タイトルはロンドンから、ドバイ、インド、シンガポール、オーストラリアを結ぶ直線状のネットワークを指す。大英帝国は去り際の魔術師として、植民地に見事な伏線を埋め込んだ。金融大国として現在を生き抜くうえでその価値が生きている。ブレクジットは想定内。EUの規制強化を嫌うCITYが賛同した節がある。中国との関係は意外と深い。成功するかは今後の動静次第でこの部分の予測は著者にしては歯切れが悪い。著者は若い時の駐在経験もあり立憲君主国として経緯を払う。一本筋の通った英国論。