日本海軍400時間の証言

戦後に海軍のエリートたちが密かに開いた海軍反省会。その録音テープが発見され、NHKスペシャルとなった。本書はその取材制作記。丹念に記録を読み込み、遺族の証言を取る。番組は3部作で構成。歴史を振り返るだけでなく、現代日本社会にも通じる日本型組織の弊害を明らかにしようとする意欲的な作品。内容は真実に迫り結構感動した。考え抜かれたサブタイトルが制作者の主張を象徴する。

  • 開戦 海軍あって国家なし
  • 特攻 やましき沈黙
  • 戦犯裁判 第二の戦争(現地司令官に責任をおしつけ、中枢を守る)