原爆投下

太平洋戦争中の日本の諜報活動は優秀で、コールサインの解析からテニアンの爆撃部隊の動向はほぼ正確に把握していた。特に2度目となる長崎では迎撃や避難が行えたのではないかとの疑問。現場は優秀であるが、中枢はメンツや政略により機能しない日本の官僚機構の悪癖が出た形。戦後の被害調査では自らの保身のために積極的に米軍に情報提供する醜悪さ。国民の保護や救済は顧みられなかったと痛烈に批判。残された証人は皆さん高齢おそらく最後となる貴重な取材。NHK広島局の渾身のドキュメントである。

原爆投下: 黙殺された極秘情報 (新潮文庫)

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