立川談四楼

小説仕立てで談志の死の前後を描く。さらに過去に遡り弟子入りからの師弟関係。兄弟弟子のエピソードを紹介。深い人間関係の一門の様子が垣間見える。山場は落語協会からの離脱の経緯と自らの波紋騒動。父とも慕う談志師匠への想いはひとしお。文章もまさに「本書く派」で巧み。良い一冊でした。

談志が死んだ (新潮文庫)

談志が死んだ (新潮文庫)