当確師

自ら当確師を称する選挙コンサルタントが主人公。3選は硬いと思われる現役市長に挑む。依頼者は身元を明かさず、作業は候補者選定から。入り組んだ人間環境は小説ならではだが、選挙の結果は公示日には決まっているのは現実を描いている。幕裏で繰り返される諜報戦だが、主人公は選挙が政治や社会を変革すると信じているところに救いを求める。一気に読ませる力は流石。好著。

当確師

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