帝都を復興せよ

関東大震災を好機ととらえ、東京を近代都市に生まれ変わらせようとする後藤新平。主要道路の拡張と区画整理で災害に強い都市を目指す。全編を通じて予算獲得の戦い。当初の積み上げから妥協を重ね1/4まで削られる。財政の限界。盟友と頼んだ伊東巳代治の手痛い裏切り。いつの世も変わらぬ利権を追う人々の思惑。理想を追う後藤翁は無念だったろうが、その精神は復興に活かされたとする。文庫を紛失し賠償したのは余談。

帝都を復興せよ (光文社文庫)

帝都を復興せよ (光文社文庫)