地政学の観点から、現代世界のパワーバランスを解説。歴史的にはシーパワー(米、英、日)とランドオパワー(ソ、中、独)との対決。徹底したリアリストで、各国のエゴとダブルスタンダードは批判する。思想は右寄り。アメリカはすでに斜陽化しており日本としては最終的には独自の軍事力を持つしかないとする。知らない事実は半分くらい。総じて面白かったが中東、アフリカあたりは少ししんどかった。
- イラクとシリアの国境は英仏のサイクスーピコ協定による。民族宗教を無視しており、これが紛争の火種。
- Slaveの語源はスラブ
- シーア派はモハメッドの血統だけを認める少数派。スンニ派は血統より教典を重視。誰でもカリフ(指導者)となれる。
- 作者: 茂木 誠
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: 単行本
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