大分高崎山の伝説のボス猿ベンツに焦点をあてる。サルは女系家族で乱交するので父親は特定できない。B群の有力勢力の若手としてボスとなるが、雌を求めてその後C群に移り、21年かけてボスの座に上り詰める。波乱の一生だが主題はむしろ人と野生猿の関係。観光資源として餌付けしたが、数が増えすぎ餌を制限することで現在は自然減の方向。人間の勝手な都合に振り回された形で悲しい。詳しい生態は専門書からの引用が大部分であるが入門書としては適当な内容。
- 作者: 緑慎也
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2015/04/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る