天平グレートジャーニー

遣唐使平群広成の波乱に満ちた生涯を史実に基づき創作する。判官として唐に渡るが、帰路指揮を執った第3船は漂流しベトナムへ。現地の王に嘆願に赴く間に海賊に襲われ船と乗組員を失う。当時の唐と周辺諸国の外交の間に翻弄される。日本は後進国として冷遇される。きれい事でない政治と出世が絡んだ人脈。渤海新羅の争いに乗じて帰国を果たす。阿倍仲麻呂吉備真備の政治家としての実像にも迫る。大作だがあまり長さを感じなかった。