2014-12-21 池田屋乱刃 書評 幕末の池田屋騒動を討ち取られた志士の側から描く異色作。5人の主役の当日の動きとこれまでの活動を平行して描く。あまり一般には知られていない人物像を明らかにする。中でも宮部鼎三と吉田松陰の友情。下級武士であった英才吉田稔麿の苦しみ。そして当日武士を捨てた桂小五郎の独白と読みどころ満載。史実は別にして十分楽しめた。著作の中で随一ではないだろうか。池田屋乱刃作者: 伊東潤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/10/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る